額縁百科

PART 2 縁の形状と名称

1.断面形状

縁(モールディング)の断面形状は下記の8タイプに大別されます
左が外側、右が内側です

〈 Flat Type フラットタイプ 〉
  平型(ひらがた)。シンプルでオーソドックスな形状です。前面(正面)の巾より奥行き(額の厚み)が長くなります。
〈 Square Type スクエアタイプ〉
  正方形型。平型とほぼ同じ形状ですが、前面(正面)の巾と奥行き(額の厚み)が同じ長さです。
〈 Sloop Type スロープタイプ 〉
  内流れ型。洋額によく用いられる型。中世から近世にかけて、肖像画等の額縁に主に用いられました。外側を高くすることによって外部(壁面等)との区切りを大きくし、威厳を持たせると共に、見るものの視点を徐々に中心に向けるようになっています。
〈 Reverse Sloop Type リバーススロープタイプ 〉
  外流れ型。最も高い部分が縁の内側にある型です。
〈 Convex Type コンベックスタイプ 〉
  中高型(なかだかがた)。縁の中央部分が最も高くなっている型です。
〈 Concave Type コンカーブタイプ 〉
  溝型。縁の中央部分が最も低くなっている型です。
〈 Bevel Type べベルタイプ 〉
  傾斜型。内側に向かって低くなっている型です。
〈 Reverse Bevel Type リバースベベルタイプ 〉
  逆傾斜型。外側に向かって低くなっている型です。

参考資料 全国額縁組合連合会編「フレーマー通信教育講座」

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